◆新たな発見

キク

きのうは久し振りの快晴となった。朝から雲一つない天空を、お天道様が堂々と鎮座ましまし、気温も前日より5度も高い19度と10月並みの好天、穏やかな小春日和となった。しかも今夜はなんと満月だそうである。きのうはつくづくお天道様の有難味を思い知らされた。あまりの好天気に、皇居東御苑の広い広場に大の字に寝転び、うとうとしながら、1時間ほど直射日光を身体一杯に受けたんだった。そして、思わぬ奇跡を体験したのである。

実はここ数日間、小雨交じりの肌寒い日々が続き、家に引きこもっていた。っていうのも、体調が思わしくない上に、それを裏付けるように、いままで順調に推移していた血糖値、とりわけ夕食前の血糖値がここ数ヶ月で経験しなかった高値水準を記録したのである。しかも、1月に1回の定期検診日、先生におどかされるなって、恐々まかり出た。案の定、a1cなどの数値が上がっていると知らされたが、ここ数日の血糖値の悪化は運動不足のせいだろうと喝破された。

「これから歩いてみなさい、そうすれば劇的に血糖値が改善されるよ」という先生のご宣託。ほんとかいなって思いつつ、重い足を引きずりながら、皇居東御苑に向かった。やはり、ちょっとした坂も応えるし、足の運びもままならない。ところが、ここで奇跡が起こったのである。広々とした芝生に大の字となり、燦々たる陽の光を浴びながら転た寝し、1時間たっぷりと太陽電池で充電した。目覚めて歩き始めたら、驚いたことに足は滑るように動き出し、相呼応するように重ったるかった気力が俄然プラスモードにスイッチオンされたのだ。それから家に帰るまで、トータル12000歩も歩いたわけだったが、気分は快調、足取りも軽かった。

道中、盛んに催していたので、家に帰ってトイレに駆け込むと、超弩級の物体が落下、こちらの悩みも一気に解決してしまった。とにかく歩いたことが血液の循環をよくしたのは事実だが、これって、気分を前向きに変えてくれたお天道様のお陰だと思わざるを得ないね。それにしても、都内の紅葉と黄葉はかなり遅れているようだ。きのうもそれを楽しみに出掛けたわけだが、ものの見事に裏切られた。その代わりといってはなんだが、お天道様の有難味を骨の随まで思い知らされたね。余談だが、きょうは世界糖尿病デーだそうである。