◆ブーム

治平稲荷の狛犬

いまや、雑学ブーム、漢字ブームは大はやりで、夜の民放チャンネルではどこかのテレビ局で必ず放映している。このジャンルは嫌いな方じゃないから、ほとんど見ているが、漢字にはうるさいコチトラでも、結構分からない、読めない漢字が多く出題される。苦手なのは洋野菜や輸入果物、動物、外国の人名、特に当て字っぽいものは、ほぼお手上げだね。利口な奴ってのは芸能界でも数少ないから、出席のメンバーはどうしても固定されてきちゃうね。

女性では浅木久仁子、宮崎美子高木美保真鍋かをり、東大卒または現役のタレント。男性では、お笑い芸人の宇治原史則、伊集院光東貴博、俳優の辰巳琢郎石田純一西村和彦、マルチタレントの山田五郎金田一秀穂森永卓郎などが常連メンバーで、どちらのクイズ番組にもマメに参加している。

この手の番組で、やたらと偉そうにふるまう手合いは、やはり嫌味だね。浅木久仁子、品川庄司の品川がその最たるもので、ガリ弁で詰め込んできた余裕のなさが、知的な雰囲気とは合わないのである。もともと、かれらは出番のなくなった芸能界で、ただ一つ風穴のあいた世界だから、必死こいてるのもよく分かるが、やたら、知識をひけらかすだけではなく、なにごともほどほどに、ある程度抑制が利いていないと、どうしても悪い印象を与えてしまうね。

コチトラ読む方はかなり自信があるんだけど、書くとなると、こりゃ問題になるね。難しい文字大好き人間なんだけど、それはあくまで読む方、書く方は全く苦手である。そんなわけだが、それでもそれなりにしっかりと書ける文字もかなりあることはある。よく使う言葉を列挙すると、蘊蓄、顰蹙、霹靂、齟齬、耄碌、阿吽、鬱陶しい、齷齪、魑魅魍魎、忸怩、軋轢、竈、鼈、矍鑠、篳篥。これらの字はどういうわけかちゃんと書ける。

阿吽といえば東大寺浅草寺の山門で周囲を睥睨している仁王像が有名だが、神社仏閣で二対となって対峙する狛犬も阿吽の格好をしている。元々、神獣として奉られたのは麒麟のはずだったが、いつの間にか狛犬にとってかわられた。マンネリだった一頃、写真のターゲットとして、都内神社の狛犬を写し歩いていたが、新旧の差こそあれ、毎日同じような顔ばかりを撮っていると、さすがに1ケ月もすると、飽き飽きしてきた。この時撮りためた写真は、外付けHDで大いびきをかきながら熟睡したままだ。

「あ・うん」の響きがいいことあって、あうんと題するブログも細々ながら、もう4年近く、細々と毎日綴っている。内容は、最近の新聞に載った送り仮名つきの記事で、主として地名、人名に送り仮名をふられたものを多く取り上げている。そうそう、送り仮名の記事が多いわけではないので、けっこう苦労している。この分のために、全国紙のみならず、地方紙にまで目を広げ、空白が出た場合は、全国の難読地名、駅名、人名などを精査して穴を埋めている。精々10行程度のブログだが、けっこう続けるのには骨が折れている。