◆防犯グッズ

スプレーマム

朝晩涼しくなって、本格的な秋の到来を思わせる。長期予報では今年の秋は残暑が厳しいと予測しているが、本当かね。データを整理していたら、その中に埋もれていた幾つかの話題を見つけた。いささか時機を失した感もあるが、せっかくだからご披露する。

秋葉原の事件当夜は、3万から4万円台の「防刃ベスト」の注文が殺到したそうだ。防犯・護身用品専門店「シーザム」の通販担当者が言う。通常は1日に1−2着しか売れないが、事件の晩だけで8着もの注文が入って驚いたそうだ。今年は東京・戸越銀座や茨城・土浦など、包丁やナイフを使った通り魔事件が相次いでいる。そのせいか、特に「防刃グッズ」に人気が集中しているんだとか。

「すでに前年比3倍増の売れ行きで、中でも、着用しても目立たない耐刃Tシャツ(3万円前後)と手袋(1万円前後)が、飛ぶように売れている。背後から襲われることを危惧し、首に巻くネックガードをセットで購入される人もいる。ストーカーや怪しげな隣人に恐怖を感じ、護身用に買う女性も少なくない。最近は子供用の商品への問い合わせも、目立って増えてきているという。耐刃Tシャツは通常の繊維より4ー5倍の強度で、刺されても、内臓への損傷が軽くて済む構造になっているというが。日本の安全神話の“信者”は、どんどん減ってきている。

日本玩具協会は先月、「日本おもちゃ大賞」の初代受賞作5点を発表した。話題になった商品の「トレンディ・トイ部門」の大賞は、バンダイの「∞(むげん)にできるシリーズ」。同シリーズでは、割れ物を包む緩衝材をプチプチつぶす感覚を再現した玩具などが大ヒットした。

大賞は、開発競争を促す狙いなどで創設した。計5部門に365点の応募があり、部門ごとに大賞を選んだ。障害を持つ子どもも遊びやすいよう工夫した「共遊玩具部門」では、セガトイズの「アンパンマンレジスター」が受賞した。「バナナ100円」などの声が出て、目が不自由でも楽しめる点が評価された。

朝日新聞社自由国民社の「現代用語の基礎知識」の向こうを張って1989年に刊行した現代用語辞典「知恵蔵」は、2006年の11月に発行された2007年度版をもって休刊となった。その代わり、2008年の6月12日に、朝日新聞社は「みんなの知恵蔵」という名称で、これまで蓄積してきた知恵蔵の内容を検索できるオンラインサービスを始めた。「みんなの知恵蔵」のトップページには、検索キーワードの検索の多さによる順位などが表示され、なかなか使いやすい。表紙のキーワードの並べ方などを見ると、最近よくある検索系のポータルサイトに似ていなくもない。