◆どうでもいいこと

東京タワー

連日の熱帯日、一体いつまで続けば気が済むのだろう。半日歩いただけでもTシャツは汗でぐっしょり、家路に向かう足も乱れがちだ。熱中症にご用心。

「アルベルト」、ミカンなど柑橘類の白い筋。「XOジャン」、最高級を意味するエキストラ・オールドの略。「らっきょう玉」、財布の鰐口の一つ。「雷紋」、ラーメン丼のへりにある模様。「カルトン」、 元々は厚紙でできた皿。転じて釣銭用の皿。「スーパーサイン」、駐車場の空車表示。「キャスケット」、ハンチング帽の一種。「ホルターネック」、ヒモまたは身頃から続いた布地で首からつるすように着る服で、正式にはタンクトップと重ね着する。

「アルベルト」、あの絶えて久しい、名前のわからなかった代物の名前が、な、なんと洋名で出てきたのにはびっくりこいたねえ。まだちょっと時期外れだが、ミカンといえば、あの白い筋、邪魔でもあるし、丹念にむく楽しみでもあるし、うまい具合にスルスルとむけた時なんか、「きょうはついてる」なんて思ったりして。知った以上使わなきゃ損だが、「さあ、アルベルトをむこう」なんていったって、まず違和感があるし、およそ、コタツ、小春日和、転寝など、冬の風物とはおよそ合わないんだなあ。

キャスケット」とはフランス語で鳥打帽という意味である。主にハンチングでトップが2枚・4枚・6枚・8枚と分かれているもの、もしくはキャップ型でボリュームの大きめなものをキャスケットと呼ぶことが多い。戦前はデカキャップと呼ばれ嫌われた帽子だったが、キャップと並び、いまの若者たちには大流行、キャスケットならまだ許されるが、このクソ暑いのに、冬のニット帽を被っている若者もよく見かける。「はやり」っていうものは辛抱強さも要求されるんだなあ。

ホルターネック」というと、去年の夏若い女性の間でチョー人気になり、男の目をたっぷりと楽しませてくれた代物だ。ヒモまたは身頃から続いた布地で首からつるすように着る服で、いってみれば下着またはネグリジュ、またはシュミーズのようなもの、正式にはタンクトップと重ね着するもんらしい。だけどこの暑さの中で、今の若いネエチャンは勇気凛々、威風堂々とホルターネックだけで街ん中を闊歩してくれるから、男としちゃあこんな嬉しいことはない。太陽の下で堂々とストリップまがいのショウを無料見物できるんだから、もうたまんないよな。