◆サミット

噴水

洞爺湖サミット」が始まって、例によって新聞テレビはカラ騒ぎ、話題つくりに必死のようだ。だが、出席各国首脳の思惑だけでは解決できない地球規模の難問だから、政権維持に汲々としている連中にとって、そうは簡単に問屋が卸さないわけで、結果は予想通り、あいまいな文言による共同宣言だった。洞爺湖周辺は濃い霧で有名だが、会議の内容も五里霧中となったわけだ。

「G8」とは「Group of Eight」のこと。先進8ヶ国の首脳が集まり、国際的な議題を話し合うグループで、集まる国は日本、アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、フランス、ロシアだ。首脳が集まるので山の頂点を表すサミットという言葉が使われ「G8サミット」などと呼ばれている。ロシアが加わる前は「G7サミット」といわれてきたが、ソ連崩壊後、完全復興を遂げたロシアは2003年のエビアンサミット以降、完全参加しているので、現在サミットといえば「G8サミット」のことをいう。

会議場の様子がテレビで放映されたが、「G8」といいながら、メンバーは9人いた。どういうわけかと思ったら、「EU」委員長も参加していることが分かった。なんだ、実質「G9」じゃないかとチャチを入れたくなるけど、EUの現状はまだ国とはいえないかもね。「G7」は現在も使われているが、首脳ではなく財務大臣級あるいは中央銀行総裁が集まって主に経済問題を話し合う場をいう。

国際外交にはど素人の上、対米依存一辺倒、国としての政策もなにもない日本国、福田首相がまとめ役では、始まる前から結果は見えているね。米国の意見にはお説ごもっともと、ただひれ伏すだけだから、他国を説得なんてできるはずがない。けっきょくは見せかけのイベントに相応しく、総論賛成、各論反対という玉虫色の決着に終わり、問題事項を先延ばしするに決まっている。

クソジジー、閑人、高齢者、熟年、シニアライフ、スローライフ、無駄飯食い、レット・イット・ビー、お年寄り、老齢年金受給者、死に損こない、あぶれ者、はみ出し者、ひねくれ者、恍惚の人頑固一徹、老醜、仙人、ハゲチャビン、プータロー、悠々自適、極楽トンボ。コチトラには敬称、蔑視、おふざけ、侮り、決め付け、自称他称など、色んな範疇のボキャがあるんだが。

さて、福田首相もコチトラと同じ年代、同じような蔑称を受けないうちに、早々と退陣してもらいたいね。このままじゃ、それこそ年寄りの面汚しになってしまうし、およそ年寄りの風上にも置けないってことになっちまう。なにもできないのに、ここまで頑張っちゃったのは意地、名誉、見え、成り行き、無謀、地盤看板、無分別、無理解、二世、投遣り、早大出のどれなの?そういや、早大出身の首相って、過去ろくな人物が出なかったし、やっぱ、これかな。