◆真夏日

ユリ

まだ梅雨の最中だが、ことしはどうやら空梅雨に終わりそうで、今日は朝から太陽がギンギラギンに照らしている。新聞によると、「東京都心でも31.6度と今年初めての真夏日となった。都心での初真夏日が7月にずれ込んだのは95年7月以来13年ぶり」だという。また、気象庁は4日、四国地方が梅雨明けしたとみられると発表したが、これは昨年より19日、平年より13日早い。高気圧に覆われた4日は、ほぼ全国的に晴天に恵まれ、各地で最高気温が30度以上の真夏日となった。気象庁によると、宮崎市青島西34.8度、多治見市34.5度、熊谷市33.5度、館林市33.1度などいずれも今年最高を記録した。

外は暑そうだが、家に入りと、太陽は高く昇り、開け放したベランダからは快い涼風が入ってきて、真夏日なんてとんでもない、秋の気配さえ感じてしまいそうだ。すでに7月に入っているから、これから真夏日猛暑日なんていうのがゴロゴロ続きそうだが、そうなればなったで、冷房要らずで、快適そのものの家から出たくなるなあ。こういう日に出かけて熱中症にでもなったら、元も子もなくなっちゃうしね。

料理の飾りとして添えられたアジサイの葉による食中毒が先月、茨城県大阪市で相次ぎ、あわせて9人が、おう吐やめまいの症状を訴えた。アジサイは、葉やつぼみ、根の部分に有毒な青酸の成分が含まれ、食べると嘔吐やけいれん、失神や呼吸困難を起こすおそれがある。2件の食中毒は店の人が摘み取った葉が原因だったが、料理の飾り用としてアジサイの葉や花が販売されているケースもあるということだ。

いやー、おどろいたね。アジサイの葉に強烈な毒が潜んでいたなんて、初めて知ったよ。けっこう懇意にしている植物だから、これまで随分と無神経に触っていたけど、これから気を付けなけりゃね。綺麗なアジサイを見ると、つい、何本かを手折って、家で茎挿しして来年楽しみたいって、いつも思うのだが、これは窃盗に当たるし、人の目も光っているからと、その都度控えていたが、まさに正解だったね。

いまが盛りのキョウチクトウも心臓を害する有毒成分があるらしく、地方では屋敷の庭には植えないし、花などを食べてはいけないという言い伝えもあったらしい。普段見慣れている植物が、その美しさの陰で有毒作用があるなんて、植物を素手で触る習慣があるだけに尚更怖く感じたね。