◆空梅雨

ビョウヤナギ

仙台管区気象台は19日、東北6県が梅雨入りしたと発表した。東北南部では平年より9日遅く、昨年より2日早い梅雨入りとなった。一方、九州北部に停滞している梅雨前線の活動が活発化し、19日午前、福岡、熊本両県で1時間に約110ミリ、佐賀県で約100ミリの雨が降り、佐賀県の観測所2カ所で、過去最も多い1時間降水量を記録した。一方、とっくに梅雨入りしている東京は今日も空梅雨、きのうなんか梅雨寒だった。

米中西部を襲った「カトリーナ以来最大規模」となった洪水被害は、国境や海を越えて、世界の食糧供給に深刻な影響を与えそうだ。米国は世界のトウモロコシの37%、大豆の36%を生産する最大の穀物生産国であり輸出国だが、農地が水没したことで、今季の大幅減産は避けられない。バイオ燃料増産などを契機に高騰を続ける穀物価格を一段と押し上げ、途上国の食糧事情を深刻化させる恐れもある。

中国南部の広東省湖南省など20省で5月末から大雨が降り続き、広範囲にわたる地域で大規模な洪水が生じている。16日までに127万人もの住民が家屋倒壊により避難せざるを得ない状況となった。中国政府によると17日現在で洪水による死者は被害地域12省で112人となっている。河川の氾濫により数万件の家屋が倒壊し、農作物の被災による経済的損害は4,100億円にも達しているという。

バングラデシュと国境を接する隣国インドのメガラヤ丘陵は世界で最も雨が多い地域。そこで降った雨のほとんどが、国土の大半が標高10メートル以下というバングラデシュに流れ込み、大規模な洪水を引き起こしている。今年も6月初めのサイクロンの襲来で大洪水が発生した。その他、ミャンマースリランカ、インド、南フランスなど、洪水による被害は枚挙のいとまもないくらいだ。

地球規模で洪水、干ばつが発生しているが、これらはすべて人為的要因によるものと見做されている。どうやら地球は破滅に向けて歩き出したらしい。いまさら、世界を論じてもしょうがないけれど、関東地方の空梅雨にはホトホト困ったね。アジサイはいま真っ盛りだが、地面がカラッカラに乾いているから、例年に比べ、元気がない。アジサイは雨のよく似合う花だから、多少雨にぬれても、篠突く雨とアジサイ、雨にぬれたアジサイ、滴をたたえたアジサイ、そうした情景を撮ろうと、待機しているのに、今年の梅雨はウンでもスーでもないというんだから、参っちゃうね。