◆まぼろし

変わり葉ウツギ

きょうが大型連休最終日、皮肉なことにずっとぐずっていたお天道さんが朝からニコニコと微笑んでいる。きょうは暑くなりそうだ。この大型連休中、一度も外に出ず、家に籠っていた。4月に動きすぎて過労気味だったので、ちょうどいい骨休みになった。なにをするのでもなく、ボンヤリと毎日を過ごしながら惰眠をむさぼっていた。

江東区には幾つかの地下鉄路線が南北に走っているが、いずれもが都心から放射状に延びたもので、東西を結ぶ路線がほとんどないに等しい。都営大江戸線がかろうじて存在するが、この路線、階段の上り下りが多いうえ、不便な場所に駅があり、実用的とはいいかねる。いくつかの場所で南北に走る地下鉄と交差しているが、共通駅がいずれも離れた場所にあるという難点がある。

豊洲駅には不思議なことに、使用してない線路が2本走っている。これってどういうことか、気になってしょうがなかったけど、江東区報を読んでいて、幻の路線だったということが分かった。区報に載るっていうことは、地元では依然として、この路線を実現したいということらしいが、東京メトロの公式発言では、6月開通の副都心線が最後の路線だと断言していた。

東西に結ぶ路線の出現が待ち遠しかったが、よわいも70を過ぎてしまえば、たとえ実現したとしても、その時はもうこの世にいないだろう。しかたないから都営地下鉄や都バスに乗れる無料パスを目一杯利用するしかないね。都営地下鉄は遠回わりになる不便さと狭いので、すごい圧迫感があるのがいやだけど、バスはイライラしながら待つのがしんどいけれどね。

東京メトロ副都心線の新たに建設された7駅の深さは平均26,7m。平均の深さは都営地下鉄大江戸線を4mほど上回り、東京でもっとも深くなる。新しい地下鉄は古い地下鉄を避けるように、どんどん深く潜ってきた。日本初の地下鉄、銀座線地下駅は平均で8,8m、30年前の78年以降開業した半蔵門線南北線副都心線都営大江戸線の4線は駅の平均深さが20mを超えている。最深となる副都心線だが、新宿三丁目駅は15,3mと比較的浅い。近くを丸ノ内線と都営新宿線がルートを横切る。本来なら二つの線路の下を潜るのだろうが、副都心線丸ノ内線の下と新宿線の上にある10mほどのすき間にトンネルと線路を通したという。