◆GW

バビアナ

皐月5月といっても季節感を感じないのは、長い間慣れ親しんできた競馬の影響が大きい。毎年中山競馬場で行われる3歳牡馬のクラシック、「皐月賞」が桜並木をバックに行われているからなんだろうか。まして近年地球の温暖化が進み、4月でも5月中旬のような暖かさになるから尚更である。端午の節句を祝う行事なんかも年々減少気味だし、初鰹なんてあまり聞かなくなった。ショウブが4月半ばに咲き出してしまうんだから、季節感も何もあったものではない。(2004年5月1日)

衣替えの季節になって、冬物と夏物の総入れ替えを行った。けっこう手間取ったのは、衣料品の量の多さと捨てる決断である。これを機会に大幅に整理しようと決意していたのに、いざとなると、捨てるには惜しいとか、愛着があるとか、あれこれ理由をくっつけては中々決断ができない。驚いたのは去年履けたズボン類がほとんど、きつくて入らないということ、これには参ったね。去年は胴回り84なら余裕だったのにだ。恐る恐る胴回りを測ってみると、なんと92近くある。(05年5月1日)

あっという間に花の4月は通り過ぎていった。そして5月、きょうは朝から蒸し暑く、日中の気温は30度近くまで上がるというご宣託だ。夏日もけっこうだが、でかけるのはそれなりの対策をしていかないと、熱中症にかかる危険性もある。年をとってくると、生活環境を変えるのも厄介で、愛用しているジーンズだけは暑さを我慢してでもはき続けるぞ。(06年5月1日)

静かな大海原をのたりのたりと漂っている。そんな開放感に満ち溢れた眠りを久し振りに味わったのは、5月7日の夜だった。胃潰瘍と診断され、入院したのが4月29日だから、約1週間振りのご帰還だった。文字通りゴールデンウイークのすべてを病院のベッドで過ごしたことになる。檻こそないものの、実質的には監禁生活だから、心が休まるひまがなかった。(07年5月8日)

以上、ここ数年に書かれた5月初頭のコジゼラの書き出しだ。昨年だけは5月8日が5月最初のコジゼラだった。若葉の季節に体調を崩す五月病の典型的症状が顕著となるこの時期だが、文面を見ると、どうやら前3年は無事に過ごしたようだね。そういう事例が頻繁に起きたのは、もっと前だったということになる。年をとっても元気だったということだったが、昨年でみそをつけてしまったようだ。だからというわけではないが、今年はいま、とっても慎重にしている。