好天

語らい

今日は朝からいい天気、家中を開けっ放しにしていても、未だにちっとも寒くない。いま、畳屋さんが帰ったところ。ここへ引っ越してきて以来、初めて畳を取り換えた。畳屋さんが帰るのを待ちかねて、新しい畳へ大の字に寝転がった。この青々しい畳と新しい藺草の匂い、もうたまらないものがあるね。見上げた空は真っ青だし、気分爽快、思わず、ああいい気持ちだと叫んだら、帰り支度をしていた畳屋さんもうれしそうに笑っていた。「にょうぼと畳は古いほうがよい」というたとえがあるけれど、やはり畳は新しいものに限るね。

「そろそろ畳を取り換えなくちゃね」って、にょうぼと話し合ってはいた。だけど、畳の上にはテレビや家具調度品がびっしり載っており、これらを動かすのは容易じゃないだろうと思っていた。畳屋さんに相談すると、「どけるのは自分たちでやるから心配ありません」、「じゃあ、お願いしようかしら」、「取り込んでいますので、明日ならお受けできますが」、「あら、そう、じゃあお願いね」、「朝8時半に伺います」ってなわけで、急きょ畳替えの段となったのだった。

畳が入って、家具調度品が戻って、やはり一番手こずったのはパソコン周りの配線の数々。取りあえずパソコン本体から出るコード類はそのままにして、ほかの配線を全部外してしまったから、修復作業には手間取った。とりわけ頭にくるのは電源コードの多さ、しかもメーカーによっては特殊な大型仕様もあるから、12ケある二次電源の邪魔をする。しょうがないから、さらにコンセントを継ぎ足し、けっきょくはやっちゃいけないタコ足配線になってしまった。でも、こうしてパソコンも始動できたんだから、まずは一安心。

しかし畳屋さんって力持ちだね。畳を軽々とかついで持って行ってしまう。コチトラより2つ下だそうだけど、立ち居振る舞いに若さがみなぎっている。なにもしてなけりゃ、ただの老人だけど、仕事となるとしゃんとしてくるんだね。コチトラなんかちょっと手伝ったりしただけで、もう疲労困憊、ふだん怠けていると、こういう時に大きな差が出てくる。それでも、エレベーターのない4階の畳替えはきついってこぼしていたっけ。