◆弥生三月

目立つ建物・木場

弥生三月がスタートした。朝から青空が広がっており、風もなく爽やかな一日が始まった。今年の冬は寒かったから、ここらで一気に取り返さなくちゃって気になっている。寒風吹きすさぶ中での外出を極力控えていたから、欲求不満がたまっている。ただ、寒さが続いたせいか、花の蕾の開きも遅れており、あちこちで開花の知らせがダブってくるのも間違いなく、チョウ多忙になりそうだ。

「弓爾乎波」ってなんと読む?なに、なんだって、「てにをは」だってさ。「弓爾乎波」は、以前、博士家では、漢文を訓読する際の補助として、どの助詞、助動詞等を接続するかを漢字の四隅のいずれかに乎古止(をこと)点と呼ばれる点を打って表わしていた。その四隅の点がそれぞれ「て」「に」「を」「は」に対応していたのが起源となって助詞、助動詞、接尾語等の総称になったという。

安近短は「あんぽんたん」と読む。語源由来辞典では、アホとバカなどと同じ意味だがそれよりも軽い気持ちで使われることが多い。アホと愚か者の意味の「だらすけ」が複合され「あほだら・あほんだら」が転じた言葉。「あんぽんたん」の語源の一例に、富山の薬に「反魂丹(はんごんたん)」という薬があったし、越中おはら節のお囃子に「越中富山のアンポンタン」という言葉がでてくる。

「999,9」は「フォーナインズ」と読む。1995年に誕生した眼鏡の国産フレームのブランド。日本人の輪郭にあったデザインで、その軽さ、掛けやすさから、リピーターが多い。ブランド名は純金の品質表示に由来。常に眼鏡フレームとして最高純度の品質を追い求め、限りなく1000に近づく努力を日々繰り返している。

「上善如水」は「じょうぜんみずのごとし」と読む。新潟県南魚沼郡湯沢町・白瀧酒造が製造する日本酒のブランド名。スッキリした飲み口に定評がある。白瀧酒造の創業は今から140年前、江戸時代まで遡る歴史ある酒蔵だ。

姑獲鳥の夏」は「うぶめのなつ」と読む。直木賞作家、京極夏彦のデビュー作。“ミステリーを超越した驚異の小説”と絶賛され、40万部を超えるベストセラーとなった。独特な世界観を映像化することは不可能とされていたが、2005年夏、実相寺昭雄監督による映画が公開された。実相寺昭雄監督といえば、「ウルトラマン」シリーズで有名だが、三次元映画や、オペラの演出を手掛けたり、多芸多才な能力を発揮したが、ことし、冥界に旅立っていった。