◆春一番

国立博物館

気象庁は23日、関東地方で「春一番」が吹いたと発表した。日本海上の低気圧に南風が吹き込んだため、この日の関東地方は南部を中心に南よりの風が強まった。最大瞬間風速は東京都心で15.9メートル、千葉では22.9メートル、横浜で23.4メートルを観測した。 春一番によって気温も上昇。最高気温は都心で17度、横浜では15.9度を観測し、4月上旬並みの暖かさとなった。

春一番は、立春から春分の間に風速8メートル以上の強い南風が吹き、前日より気温が上がるなどの条件を満たしたときに気象庁が認定する。強風の影響で23日、首都圏のJRでは総武線京浜東北線など11路線で一時運転を見合わせた。JR東日本によると、同日午後4時現在で運休となっているのは武蔵野、川越の各線で、全線が運休。運転を再開した路線もダイヤが乱れている。

いやあ、驚いたね。春一番はよく分かったけど、午前中の南風は午後になると、激しい北風に代わり、砂塵をまき散らし、突風が舞い散り、散々のありさまとなった。さて、季節は巡り、いままで昼近くまで部屋の中に射し込んでいた日の光が、どんどん短くなってきて窓辺あたりで止まってしまう。太陽が次第に高くなっているからだ。さあ、困ったぞ、午前中はじっくりと日だまりの中で転寝を決め込んでいたのがダメになってしまった。閑人閑居して不善をなす、お得意の怠惰で、アンニュイの世界に浸ることは諦め、別の仕掛けを考えなきゃならなくなった。

気がつけば、今年は4年に1度の閏年だった。そして、さらに気がついたのは、今年は北京オリンピック、っていうことは、五輪は閏年の年に開かれるんだ。そういえば東京五輪が開かれたのは1964年、60年安保で世情騒然とした中を、ノンポリのまま社会に巣立っていったのだった。あれから40年近くも経ってしまったんだなあ。

閏年っていうと、なんか得をした気になってくる。とりわけ、会社をやっていた頃、この余分な一日が切ないほど有難かった。ニッパチといわれる物が売れない時期に、資金繰りの助けになったからである。29日が日曜日だったら最高、3月1日が会計上、晦日になるからだ。ただし、29日が土曜日だったら、地獄の沙汰みたいに感じたけどね。