◆睡眠時間

お手玉

毎日触っているコチトラのパソコン・キーボード、朝の光に照らされて、細かいゴミがまるで威張ってるように挑発してくる。なめられてたまるかとばかり、サッサでせっせと磨く毎日だが、翌日になると、たちまち元の木阿弥、落下キンが舞い降りている。この落下キン、パソコンだけならともかくとして、コチトラも毎日吸わされているんだと思うとぞっとするね。だから、ホコリを舞いあげる掃除機の存在には疑問を感じるんだ(掃除機嫌いの自己弁護でした)。

人間には、一日平均8時間の睡眠が必要という定説があるけれど、これはどうやら俗説らしいね。妥当な睡眠時間はその人独自のもので、ナポレオンや渡辺和民社長のように3時間しか寝ないショート・スリープ派と、アインシュタインの10時間、ノーペル賞受賞者小柴博士のように11時間も眠るロング・スリープ派、そのどちらでも間違っているとはいえないそうだ。要は目覚めたときの爽快感を重視すべきで、睡眠時間には個人差があるという。

小柴博士など、冥途の一里塚に立っているような老齢だが、「きみー、たくさん寝なけりゃ、いいアイデアなんて浮かばないよ」ってうそぶいている。どうやら、ロング・スリープ派は夢想家の範疇に入るようだが、一日10時間寝てもまだ眠いコチトラなんか、いいアイデアなんかちっとも浮かんでこないぜ。午前3時に寝て、9時に一時起床、10時半から1時頃まで、陽の光を窓越しに浴びながら熟睡する。これだけ寝てんのに、テレビを見ていたりすると、もう居眠りしている。ただ、習慣って恐ろしいもので、午前12時を過ぎると俄然、目がギラギラしてくるね。

日の光は1日に最低2時間は浴びるのが身体にはいい、という話を聞いた。日向ぼっこっていうと、年寄りっぽい感じがするが、コチトラの行動が理論で実証されたんだから大したもんだ。ただ、積極的に日向ぼっこをしているのは、生っちろいハゲ頭を病人くさいので、陽に焼いてやれっていう単純な発想というのが情けない。むろん、紫外線による肌の劣化なんて副作用を伴うらしいが、そんなのかんけいない、そんなのかんけいない。