◆雑学

ウメ全開

いい天気だけど、風が強くて冷たいね。最近テレビでクイズ番組が増殖している。深夜番組からゴールデンに進出したテレ朝「Qさま」、「クイズ雑学王」のほか、テレ朝「ガリベン」、フジ「脳内エステIQサプリ」、「クイズ!ヘキサゴン2」、「熱血!平成教育学院」、TBS「世界・ふしぎ発見」、NHK「クイズモンスター」など、クイズ番組はほぼ毎晩放送されていることになる。問題を用意して、スタジオにタレントを仕込めばよいという、安直な製作費でできることがこの傾向を助長している。

現在のクイズ番組ブームは、視聴者参加型ではなく、タレント出演型が多いのが特徴だ。その背後には粗製乱造された若手お笑い芸人の受け皿という笑えない事情も潜んでいる。番組の多くはエリート組とオバカサン組に仕分けされ、オバカサンたちがバカにされ、いじめられ、笑いを取る構成になっている。この嚆矢となったのが島田伸助の「ヘキサゴン」、多くのオバカサンが発掘され、知名度を上げては出世していった。

ただ、エリート組となると、どの番組も同じようなメンバー編成となり新味に欠けてしまう。西川史子なる女医、いったいいつ診察してるんだろうって思うほど、クイズ番組に出ずっぱり。そんなに利口じゃないなって思うのは、やはり聖マリアンヌなんて3流の医大を卒業しているからなのか。また、現役東大生が売り物の八田亜矢子もやたらと出まくっているが、東大医学部っていうからヘーって思っていたら、保健学部だそうで、昔でいう看護学校、東大でも一番やさしい学部だった。こうした一角も二角も落ちる飛車落ち軍団が果たしてエリートといえるんだろうか。

もともと、雑学や漢字の分野は、コチトラのホームグランドだから、初めのうちは興味津々で見ていたが、どの局もおんなじ仕掛けで工夫がなく、段々興味が薄れてしまった。難易度が高くて本格的クイズ番組である「クイズ雑学王」は別格、漢字以外の分野で、さすがのコチトラも知らないことが多すぎて、勉強させられるね。「ヘキサゴン」は伸助の闊達自在の司会ぶりが鮮やかで、クイズというよりオバカサンたちの行動が面白いから、毎週楽しみにはしている。