◆お宮参り

ジュリチャン

新年早々、内輪の話ばかりで恐縮の行ったり来たりだが、ご勘弁のほどを。長男夫婦の長女が生まれて1ケ月が立ち、奥方の実家近くにある刈谷神社で、お宮参りが行われた。にょうぼは2度目となるが、コチトラ、まだ一度もお目もじしてなかったから、喜び勇んで馳せ参じた次第だ。新幹線で名古屋まで行き、JR東海道線で刈谷駅まで戻るという、ややこしい旅程となった。

初めて見る孫ジュリはすべてが大型だという初印象だった。頭頂部が細長く、目が大きく、鼻が高く、手足の指先が長い。まだ、風貌はヒトよりサルに近いので、両親のいずれかに似ているかは判別としない。奥方の血を引けば色白美人になるだろうし、息子の血が強く出れば、八頭身美人になるだろう。ただし、この推測はどちらかといえば、希望的観測に過ぎないが、そうあってほしい。

恐る恐る抱いてみたが、とってもおとなしい子で、まだ見えないだろう両目をパッチリ開けてじっと見つめられたときは、感激で震えが体中を駆け巡ったね。今月末には東京に戻ってくるので、これから会う機会が多くなりそうで、その成長ぶりがとっても楽しみだね。コチトラが孫を抱いてにっこり笑っている写真があったが、これが中々いい出来で、めったに自分を撮らないコチトラ故、なにかのときには飾れる写真となりそうだ。

しかしさ、ぶったまげたね。なにって新幹線の過密ダイヤさ。帰路の出発時間より20分ほど早く名古屋駅に着いてしまったが、天気がいいのでホームで待つことにした。新幹線ホームの両側に東京行きの列車が到着するのだが、たった20分ばかりの間に、着いては出て行った列車の数は7本、のぞみ4本、ひかり2本、こだま1本。それも乗客を満載し、いずれも定時につき、定時に発車していった。寸分の隙もない過密ダイヤもさることながら、この正確さはまさに神業といっていいね。

東京までわずか2時間、旅慣れた息子にいわせれば、時間を節約できるんだから、往復3万円の運賃も安いもんだそうだ。そういうもんかって思いつつも、普段1000円以上の物を買うのに、一大決心が必要な生活を送っているから、もったいないなあって気がしている。列車の旅といえば、車窓の景色をのんびり眺め、うつらうつらしたり、駅弁をじっくり味わう、いわばモノラルの世界を想像する。だから、タイム・イズ・マネーの世界って、便利だけど、やはり味気ないなあ。