◆女心と秋の空

ディープインパクトとクロフネ

しばらく好天が続いたので、朝から雨が降っていると、ちょっと奇異な感じがする。「女心と秋の空」ってよくいうけど、まんざら当たっていないでもない。きのう久し振りに、映画「続3丁目の夕日」を見たけど、前回ほどの感激はなかった。やはり「柳の下にどじょう」は2匹いなかった。前回と同じキャストは好感がもたれたけど、時代背景が前作の3−6ヶ月後というのが、無理があり、いくつかのエピソードを無理やりはめ込んだりして、テーマに一貫性を欠き、2番煎じの難しさを露呈したね。

社台ファーム出身馬の活躍が止まらない。菊花賞アサクサキングスが制し、スプリンターズSアストンマーチャン秋華賞ダイワスカーレットと合わせ、この秋のGI競走で3連勝だ。春もダイワスカーレット桜花賞コイウタヴィクトリアマイルダイワメジャー安田記念と三つのGI競走をものにしており、年間9勝の記録更新も夢ではなくなった。 社台ファームは長年にわたり、生産界のトップを独走してきた。しかし04年から昨年までの3年間、ノーザンファームに首位の座を奪われた。ディープインパクトを送り出したノーザンファームを率いるのは吉田勝己代表、吉田照哉の弟である。「弟に追いつき追い越せ」、その成果が着実に出ている。

朝日新聞の競馬コラムに上記の記事が載った。先日、浦川ディープインパクトの雄姿を見て感激もひとしおだったが、あの放牧場はどうやら社台ファームではなく、ノーザンファームだったらしい。そういえば、ちょっと離れた放牧場で、黙々と草を食んでいる白馬がジャパン・ダートで驚異的なスピードを見せつけたクロフネだというから、ノーザンファームの手持ち種牡馬も相当たる能力の持ち主をそろえている。しかし、現役時代、黒鹿毛だと思っていたクロフネが神馬にようになっていたのには、いささかも二坂もびっくりしたねえ。