◆新宿御苑

丁子菊・新宿御苑

菊香る季節の到来となった。日比谷公園の展示会はもう終わってしまったが、新宿御苑の展示会が11月1日より始まっている。ここの菊は長い伝統にのっとり、新宿御苑独自に栽培している菊の展示だから、けれん味がなく豪快な作りとなっている。個々の栽培者が腕を競った作品を見せる展示会場の、あのギラギラした雰囲気がないのもよい。

かねてより愛読していた新宿御苑のHPが10月末日をもって閉鎖になった。熱心なスタッフたちによる花情報などが写真入りで紹介され、そのいかにも手作りといった感じが好評だった。例えば、サクラ、いまなにが七分咲きだとか、なにが満開だとか、情報が迅速に伝えられるので、非常に重宝させてもらっていた。それが、なんと11月1日から環境省のHPに併合されることになった。新宿御苑環境省の傘下にあったなんて初めて知った次第だが、なんかさびしい気がするね。

さっそく、環境省のHPを見てみたが、従来に比べて、なんかそっけなくなっているのが気になった。同じスタッフたちが引き続き作業しているんだろうが、伸びやかさとかゆとりに欠けていて、どうも親しみに欠けるのは否めない。HPそのものも、お役所の決められた定型に沿っていて、事務的に羅列され、通り一遍になってしまった。まだ始まったばかりだから、ぎごちないのも致し方がないけど、早く以前のような情熱あふれた紙面を取り戻してほしいものだ。