◆ただいま

函館山から

やはり、家はいいなあ。今回は十二分に満たされた旅ではあったけど、家に帰ってきて畳の上に大の字に寝転がったとき、つくづくそう思ったね。この寛ぎがなんともいえないんだなあ。出発に先立ち、一種の決意みたいなものがあった。心身ともに衰えている自分を鼓舞する、人生への再スタートのような思いが強かった。その分気負い立ち、出発の前日は興奮して眠れないという最悪の状態となってしまった。でも旅が進むにつれ、体力・気力とも急速に回復し、振り返れば、3泊4日の短い北海道の旅だったけど、楽しかったなあ。

自慢話みたいであまり触れたくはないんだけど、今回の旅ばかりは、札幌在住の次男坊抜きには語れないね。とにかく用意万端、至れり尽くせりの歓待ぶりで、かゆい所に手が届く恐れ入ったものだったのである。土日は終日車を運転し、近隣の名所旧跡を案内してくれ、夜食は山海珍味の海鮮料理の数々、グルマンの舌にかなっているだけに、非のうちどころなし。初日は社台ファームでデイープインパクトとの感動の出会いから、支笏湖、定山渓、藻岩山の夜景、2日目は小樽、豊平渓、湯の里温泉。リコ姫は予想通りの無愛想ぶり、ちょっと残念だったね。

夫婦二人旅となった函館までの旅では洞爺湖、大沼小沼を途中下車で回った。次男坊は、夜には空路札幌から飛来、レンターカーで市内名所を案内され、究極の目的だった、見事な函館の夜景も見物できた。函館空港出発の間際に見送りに現れたのにはびっくりさせられたが、ガラス越しにアイコンタクされたときは、思わず涙してしまったね。

最終日にはタクシーとの契約で、五稜郭函館山立待岬、その他名所を説明つきで案内されたのもよかった。時間が余ってしまい、空港に2時間半も前に着いてしまうというお粗末もあったけど、とにかく行ってよかった。こうして旅の報告ができるのも、気力が充実しているからにほかならない。さあ、がんばるぞ。