◆がんばり隊

セブンイレブン発祥の地

「どうせ拾った恋だもの」って唄があったけど、ツキで助かった命を大事にしなきゃいけない。って思いつつも、最近の体力の衰えは如何ともしがたいね。アンチエイジングなんて、シャレタ言葉がはやっているけど、そのターゲットは2007問題としてクローズアップされている団塊の世代まで。70歳を過ぎれば、歯牙にもかけられていない。「腰痛を防ぐには」なんて健康番組がテレビで放映されていたが、後ろに掲げられた表を見るともなしに見たら、腰痛に悩む対象者のグラフは40歳から60歳までしか掲示されていなかった。オイオイ、70歳以上は対象にならないのかよ、って僻みたくもなるよねえ。

幾つかのメソッドを紹介していたが、その中で、これならできるかもしれな、やってみようかなって思ったリハビリ体操があった。腰痛対策に欠かせない脚や大殿筋の強化運動で、いってみれば、スクワットを簡略化したようなものだ。足を広げて立ち、お尻を後ろに付き出すイメージで、上体を落としていき、膝と同じ高さで止め、元の位置に戻る。一連の動作は力を入れたまま、10回をワンセットで2セットを1日おきに続ける。1ケ月後には、劇的な効果があるといったメソッドだった。

早速やってみた。意外に楽々とできるなあと思ったのは、最初の10回だけ、2回目には中々腰が落とせず、20回目を終えたときには、汗がどっと吹きだし、息も絶え絶えとなった。でも落ち着いてみると、非常にすっきりしたような感覚なので、これはぜひ続けてみようと決心した。ガタついている自分の身体をいじめるのは辛いけど、こういうストレッチ運動は、続けてこそナンボの世界だもんな。

これが順調に続いているのに気をよくして、数日後、折からNHKで放映していた「ラジオ体操第一」に挑戦した。むかし、流行っていたから、伴奏を聞くだけで体が順序通りに動いていく。だけど、やっているうちにドンドン遅れだし、あまつさえ、息が荒くなり、ついに途中で中断してしまった。数日後、咳をすると、胸骨にビンビンと響いて、その痛さといったらない。また、悪い病気にでも罹ったのかと、しばらくは青くなっていたが、この体操のことを思い出し、思わず納得したね。情けないことだが、あのとっても楽なラジオ体操をやったことが、大胸筋を痛めたんだ。老いが進んでいることを痛感したね。