◆ウインブルドン

わからん

梅雨も鬱陶しいが、最近のNHK深夜番組の鬱陶しさといったらないね。ウインブルドンでの全英オープンをなんと、NHK総合、BS-1、BS−hiの3チャンネルを放映しているのだ。この時間帯、民放はほとんど見ないから、夜更かし族としては、必然的に見せられることになる。しかも、今年のウインブルドンときた日にゃ、のべつ暗雲が低く垂れこみ、断続的に雨に見舞われる。NHKは格好つけて、全試合同時中継だから、雨が降るたんびに、試合は中断される。その中断時間が半端じゃないから、延々とカバーの掛けられた試合場か、それまでに行われたゲームの録画を見せられる。ほんとうにうんざりさせられてしまう。

シャラボワはじめ東欧圏の若手選手が、いずれも金髪、長身の美形揃いだから、絵としては面白いが、こうのべつ中断されては、せっかくの抱いた興味も、たちまち薄れてしまう。天気そのものはNHKになんの責任はないんだけど、なんで、他国の試合を3つのチャンネルで放映しなけりゃならないのか、放映権を得るのに、条件を付けられたのか、いずれにせよ、予選から同一ゲームを延々と見せられるんだから、見る方もたまったものではない。録画でいくつもの試合のハイライトを見る方がよっぽど緊迫感があるのにねえ。

ついでに文句を言いたいのが解説者、伊達公子の通り一遍の解説だ。見ていれば余計なコメントなんかなくても分かる。もっと現役出身者としての技術的な説明がほしいよね。NHKアナの誘導によって、結果論としてしゃべるんじゃ誰だってできるよね。それにしても、この時間帯は、音楽やドキュメンタリー番組の宝庫だった。それが長期間消えてしまうのは、ほんと、耐えられない思いがするね。

いいたくないんだけど、そのクラシック音楽の放映も近頃ではひどいもんだね。過去に録画した番組を、違う番組で執拗に繰り返し放映する。せっかく楽しみにしてチャンネルを回すと、そのほとんどが、1-2年前に放映されたもの。おかげ様で、ニューヨーク・フィル、フィライデルフィア・フィルなどの日本公演はヘドがでるほど、何回も見せられてしまったよ。度重なる不祥事で、予算が縮小されたんだってことはよく分かるけど、視聴料金をタダ取りされちゃあ、黙っちゃいられないよね。