◆梅雨入り

ハナショウブ

気象庁は14日午後、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より6日、昨年より5日遅く、関東甲信地方の梅雨明けは、平年は7月20日となっている。この夏は、世界的な異常気象をもたらす「ラニーニャ現象」が発生しているとみられる。この現象が起きた過去の梅雨時をみると、梅雨明けが早まる傾向があるという。
1年でもっとも嫌な季節が始まりそうだ。ジメジメ、ジトジト、ムシムシ、シケシケ、ザワザワ、カビカビ、ムンムン、クサクサ、ムレムレ、イライラ、モンモン、鬱陶しいねえ。からだん中までアカが生えてきそうな、こん心持ちになる。せっかく負の世界から正の世界に入りつつあるっていうのに、タイミングが悪すぎる。出歩けないっていうのが、新たなストレスになるからだ。だからといって、寝苦しい夜を感じるなんてことはない。どこでも熟睡できる単細胞だから、昼間いくら寝ていようと、ベッドに入ればバタンキュー、たちまちお陀仏になる。

ここんところ予報が正確だった気象庁も、今年の梅雨前線には苦戦しているようだ。予報がちっとも当たらなくて、予報官は言い訳ばっかりしている。真夏日になるでしょうって自信満々に発表したのに、カンカン照りにならないで、厚い雲が垂れ下がっていたり、大雨になると予想すれば、「雨はシトシト日曜日」といった具合で、まるで当たらない。これじゃ、出歩くにも体調が狂ってしまうよ。薄着すれば寒いし、雨支度すれば裏切られる。いつも、ナップザックと一緒だから、雨が降ろうとヤリが降ろうとちっとも困りはしないが、余計な物を入れてる重みが細身の体にズシリと応えるよ。

「天気が悪い日は体調も悪くなる」、梅雨時の天候変化も、気象病っていう聞きなれない病気の要因となり得るのだとか。梅雨時には、曇りや雨でジトジト蒸す日、真夏のように暑い晴天、「梅雨寒」と呼ばれるヒンヤリとした風が吹く肌寒い日、が代わる代わる現れる。このとき起こる気温や湿度の変化により、人間が持つ体調維持のリズムが崩れやすくなる。特に、暑さに馴れた後に来る梅雨寒は、風邪を招く要因となりがちとなる。ちなみに、梅雨にはシトシト降る日が続く「陰性型」と、ザーッと降っては晴れる「陽性型」という2つの傾向があるが、今年はその両方の混合型となりそうだ。