◆寿司ネタ

フクシア

高級な寿司ネタの代表格であるウニ(北海道・道東産)が1位になった。一本釣りで有名な青森・大間のマグロは2位。大間の対岸にある北海道・戸井のマグロも6位につけており、票が割れた形だ。すしネタについて「新鮮で旬のものに限る」(50代男性)と生のネタを好む意見がある一方、「一手間かけたものが最高」(50代女性)と、アナゴのように煮たり、コハダのように酢でしめたりしたものを好む意見もあった。アンケートは夕刊be編集部で候補を選び、アスパラクラブのホームページで実施した。回答総数2万2959人(複数回答)。

1位ウニ(北海道・羅臼など道東)、2位マグロ(青森・大間)、3位イクラ(北海道・標津)、4位アナゴ(神奈川・小柴9、5位ヒラメ(青森・津軽海峡)、6位マグロ(北海道・戸井)、7位タイ(徳島・鳴門)、8位タコ(兵庫・明石)、9位アジ(大分・佐賀関)、10位、アジ(兵庫・沼島)。

新鮮で旬のものに限るという、生のネタを好む意見が多い一方で、アナゴのように煮たり、コハダのように酢でしめたり、イカをあぶったり、白身にポン酢と薬味で味付けしたものとか、煮ハマグリなど、一手間かけたものを好む意見もあった。「ネタ、季節、職人のウデ、酢飯の具合によって味はさまざまに変化する。だから、人は、この日本食にやみつきになる。その道のプロによると、大トロを軸に内側にノリを巻き、外側のシャリにワサビを塗ってもらう巻物は、ワサビの辛みとオオトロの甘味が口の中で一体となり絶妙な味だそうだ。

日本人の食に対する関心と執着は異常のように感じるね。タラバガニと毛ガニなどの乱獲に、ロシアが輸出禁止に踏み切ったそうだし、欧州ではウナギの稚魚の中国への輸出を禁止、南マグロ大西洋でのマグロの漁獲制限など、世界各国が次々に打ち出す、自然保護の施策。どれもこれも日本人の異常な食欲がその一端を担いでいる。そのため、大衆魚でさえ、高値になってしまうし、高級魚などはまともに口に入らなくなった。そんなもの、食わなくたって生きていく上で、ちっとも困らないのにね。魚嫌いのコチトラにはまるで対岸の花火に見える。