魚ちゃん

カワツザクラ

12チャンネルの「テレビチャンピオン・魚王選手権」で3年連続チャンピオンを達成、その愛嬌あるしゃべり方と博識ぶりで、芸能界デビューを果たした「魚ちゃん」が、素人の分際で、っていったら悪口、その博識振りを買われて、水産大学(いまの海洋大学)の講師に就任したそうだ。芸は身を助けるの典型みたいな話だね。海洋大学も粋なことをやるねえ。

日本魚類学会は、「メクラ」や「オシ」など差別的な言葉を含む魚の名前の改名を決めた。変更は32種に上り、学会外に強制するものではないが、水族館や博物館などに新名称への変更を呼びかけていくという。生物には世界共通の学名とは別に、国内で使われる独自の名前(標準和名)が付いている。今回の変更はこの標準和名が対象で、「メクラ」「オシ」のほか「イザリ」「バカ」など9つの語を差別的と判断した。

泳ぎが不得手で海底をはうように進む姿から名前が付いた「イザリウオ」は、「カエルアンコウ」に、簡単に捕獲できるため「バカジャコ」と呼ばれるキビナゴ属の小魚は、日本では沖縄県にのみ生息するため「リュウキュウキビナゴ」とした。改名は日本産魚類約3900種のうち32種で、同様の語が含まれる分類上の「科」や「属」などの名前も変更した。

江戸っ子だった、うちのバアチャンがよく使っていた言葉が「いざりの金玉」、その心は「すれっからし」だった。「あの娘、見掛けはいいけど、いざりの金玉だからねえ」、なんて使うんだけど、そのナンセンスさがヤケに面白かった。旗本の家柄だった、にょうぼのオバアチャンの常用語は「どうぞ、お平らに」「ぎょしなされ」だった。来客への応対で、「どうぞ、お楽に」「御寝(お休みなさい)」という意味だった。ともに明治10年代の嫡々の江戸っ娘だが、士族と平民の出という氏素性に違いが如実に出ていておかしかった。