負担増

折角手に入れたシルバーパスも課税対象になったとたん優遇措置がなくなってしまいそうだ。1000円のシルバーパスが9月からは経過措置で10、500円、来年から1年21,000円となる。都では対策を講じているようだが、未だにはっきりしていない。それにしても末恐ろしくなる高齢者に対する負担増だ。おそらく来年には消費税も最大5%アップになるはずで、あまり長生きしない方がよさそうだ。以下、矢継ぎ早に施行された老人いじめの法律だ。

2005年1月、65歳以上の老年者控除廃止(50万円から0円へ)、2006年4月、65歳以上の介護保険料改定(平均月額3293円から4090円へ)、6月、65歳以上の住民税老年者控除廃止(48万円から0円へ)、65歳以上の公的年金等控除見直し(最低保障額140万円から120万円へ)、65歳以上の住民税非課税措置縮小(所得125万円以下なら非課税から課税対象に、8年から全廃)、70歳以上の医療費自己負担額(現役並み所得があれば、2割から3割に)、2008年4月、70-74歳の「医療費自己負担額アップ(1割から2割へ)、75歳以上に新たな医療保険料(全国平均月額6200円)。

次から次へときめ細かに、弱いものいじめに徹底する悪代官的な行政のやり方には腹が立つね。老人天国に悩む国や自治体の困惑も分かるが、これらの大事なことが、そっと審議され、圧倒的多数の与党賛成によりいつの間にか法制化されるやり方っていうのは許せないね。あとは知らん顔して、一方的な事後通知をかけてくるんだからやりきれない。こういう大事なことは、いまの新聞では論評はおろか、ほとんど話題も載せないんだから、まるで官報並みに味も素っ気もなくなった。