コンビ

お笑いの吉本興業の営業政策で、とりわけ目立つのは売れない芸人をくっつけて、漫才コンビに仕立て上げ、次々と芸能界に送り出すことだ。折からの第3回漫才ブームのさ中、売れっ子になって厖大なギャラを稼ぐ成功者が出る反面、たちまち消えてしまう連中も多い。吉本の方針は弱者切捨てだから、一切応援することはない。

ところで、二人組みのコント成功者が数多く出ているが、人気が出てくるようになると、どうしても二人のうちのどちらかばっかりが目立ち、相対的に相方が霞んでくるようになる。元々吉本芸能学校在学中に目だった奴と、目立たなかった奴との組み合わせで稼がそうとするのが会社の方針でもあるから、漫才でスタートしてもその一方だけが残るケースも多い。だからからか、コンビ名もわかりにくい名前も多い。一発芸だけでのし上がってきた連中は消えていくのも早い、この早いリサイクルさえも吉本興業の作戦だとしたら、消耗品扱いされた芸人どももたまったものではない。