ロハス

結城昌治のミステリーに「ゴメスの名はゴメス」という傑作があったけれど、「ロハス」って「ロハ」(タダ)の複数形だろうなんて、ふざけていたら、どうして、どうして、高邁かつ深遠な意味があるんだってねえ。自然環境に調和するっていうのはとってもいいことだけど、なにせ金がかかりそうだ。東風とらに貧乏人にはまるで縁がなさそうな、ブルジョワさんのおまままごとのようだね。

最近新聞紙上に盛んに出てくる言葉の一つに「ロハス」がある。「ロハス」とは、「ifestyle of health and sustainability」という英語の略。「健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル」といったところで、1998年のアメリカでの研究から導き出されたライフスタイルのモデルが元になっている。ロハスなライフスタイルとは、「安ければいい」「効率がよければいい」という従来型の選択基準とは異なり、「それは自分や他人のカラダに悪い影響を与えないものか?」「それは地球環境にとってマイナスにならないものか?」をまず考え、それによって消費や行動を選択していくものだ。

ロハス」という概念でくくられるものとは、具体的には、「オーガニック・フェアトレード地産地消・グリーンコンシューマ・環境保護運動エコツーリズム・リメイクやリフォーム・代替/省エネルギーコジェネレーション・環境や社会への貢献の高い企業への投資・ホリスティック・東洋医学リユース・リサイクル‥‥」といったモノ・コト。ヨガや禅、瞑想といったセルフ・デベロップメントも含まれるようだ。