とよま

宮城県登米市(とめし)は登米町など、登米郡13町村が合併してできた市である。ところがややこしいのは登米町だ。登米町は「とよままち」と読むのである。登米(とよま)は仙台藩伊達家の支城があったところで、城下町として栄えた。伊達政宗以来の伝統を誇る町としての自負があったから、合併に際して、ぎぐしゃくしてしまったようだ。明治の御世になって、新しく郡を創設するときに、どうして登米郡(とよまぐん)としなかったんだろう。推察するに、仙台藩明治維新の際、官軍に抵抗しようとした東北列藩同盟の旗振り役だったから、嫌がらせされたんだろう。<お「とめ」より「とよま」(としま)の方がずっといい>、この駄洒落で読み方の違いを覚えたんだ。