トリアージ

治療施設に搬送する優先順位を決めることを「トリアージ」というか、今回のJR尼崎事故では、このシステムが威力を発揮した。緊急に治療が必要な人が最優先で「赤」の目印をつけ、怪我は思いは時間的に余裕のある怪我人は「黄色」、専門的な治療を要しない軽症の負傷者は緑」、既に搬送しても助からないと判定したヒトには「黒」をつける。現場日最初に塔チャ誦する消防署の救急救助士の資格を持った隊長の判断により優先順位をつけ、後続する病院の医療班に引き継ぐ。現場での混乱を防ぎ、者の救助された負傷者への迅速な対応が実現した。

「CSM」(confined space medicine)とは、災害現場のカレキの中に医師らが入り、閉じ込めらた人に点滴などの治療をすること。救出から病院までの短時間に症状が急激に悪化するクラッシュ症候群などへの対処が主眼となっている。今回の災害事故でも、先頭車両の中から、医療チームが約12時間狭い隙間から負傷者を仰向けの姿勢で、点滴をし、水を飲ませ、酸素を吸わせ、4人を救出した(うち1名は病院到着後死亡)。今回の大事故に対する現場の迅速な対応は、10年前に起こった阪神淡路大震災の教訓がよく生かされていたと評価も高い。