チューニング

先日、サイモン・ラトルの指揮により、グスタフ・マーラー交響曲6番「復活」をメイン曲目としたベルリン・フィルとウイーン・フィルとの合同演奏会がベルリンで開催され、大成功を収めたらしい。6月には場所を移して、同じプログラムをウイーンで開催するという。プラチナ・テイケットっていうのは、まさにこのようなものをいうんだろうね。

この世紀の演奏会を開くには多くの障害があったらしい。よく分からないのだが、両フィルの間には1ピッチほど基本的な音に違いがある。つまり「ラ」を基本にするのは同じだけど、そのチューニング音が微妙に違っているということらしい。双方で再三協議した結果、両楽団の中間の音で演奏することになったという。また、両楽団が使用している楽器もけっこう違うらしく、たとえばヴァイオリン一つをとっても、チューニングはもとより、ヴァイオリンそのものも違うらしい。(どういうことなんかね?)

先日、ウイーン・フィルとベルリン・フィルのホルン奏者による演奏会を見た。ベルリン・フィルがいま流のダブルホルンを使っていたのに対し、ウイン・フィルは昔ながらのF管ホルンを使っていた。こちらのほうが演奏は難しいけれど、やさしい音が出るそうだ。素人だから違いがよく分からなかったが、ベルリン・フィルの方が高い音が鮮明に出るようだ。