こうろぎ

山中温泉・こおろぎ楼

ちょっと古いはなしだが、春の高校サッカー全国大会で、連覇を狙った強豪市立船橋高校は決勝で敗退した。準決勝で対決した相手校は後発ながら宮崎県でグングンと力をつけてきた鵬翔学園という新鋭校だった。この新鋭校に勝って準優勝に進出できた裏には涙ぐましいほど執拗なコオロギ対策があった。鵬翔とはずいぶん欲張った名前だが、このチームには大会随一の呼び声も高い攻撃的ミッドフィルダーがいる。その名を「興梠」と書いてコオロギと読ませる。なるへそ、こういうこおろぎであったか、おどろぎ、もものぎ、さんしょのぎ、蟋蟀もびっくりしてるだろうなあ。しかし、蟋蟀の一字を借りて「蟀谷」と書いて「こめかみ」と読ませるなんて、これまた知らなかったなあ。