やっかみ

火祭り

最近聞かなくなった「荒神様」って、実を言うと竈(かまど)の神様なんだねえ。江戸時代には「釜祓い女」たちが「お祓いはいかが」って商家を売り歩き、台所へ入って「家神祓い」(やっかみはらい)をした。金持ちしかできなかったから、羨ましいという意味でもある「やっかみ」の語源ともなった。

竈の神ということは火の神様、そういえば鞍馬の火祭りとか吉田の火祭りとか、日本では全国的に神社による火祭りが多いよねえ。これって若しかしたらゾロアスター教拝火教)の影響を受けてるんじゃないかなあ。神仏混淆されなかった時代に中国経由でいつの間にか輸入され庶民に信仰されてたんだ、きっと。そうだとすれば、皇室の生い立ちを関連づけた、神社の神道思想なんかは後付されたものに違いない。