裏と表

kojy2005-02-15

茶道の有名な流派、表千家裏千家。千家というのはお茶を茶道にまで高めたことで知られる千利休の家柄のこと。茶道に縁が無い人は裏というと怪しげなイメージを持ってしまうが、表とか裏とは何だろうか。

これは簡単に言えば茶室の場所。利休の孫である宗旦は、隠居する際に自らが建て、守ってきた茶室「不審庵」を三男の宗左に譲り、この流れが現在の「表千家」になる。そして当の宗旦は同じ敷地内にさらに茶室を作り、四男の宗室と共に移った。こちらが「裏千家」となっている。

もう1つ、次男の宗守が京都の武者小路に茶室を建てて受け継がれている「武者小路千家」を合わせて「三千家」と呼び、現在はいずれも正統な千家茶道を継承しているとされている。

(アバニコの写真は雑貨屋ガロガロさんのHPより)