キザ

ピザの斜塔

姿がほっそりしていて、上品で優雅なことを意味する「華奢」って言葉があるけれど、この語源は伽羅からきていて、伽羅女というと美人を指す。いずれにせよ、伊達、風流とも似た意味を持っている。

根っこが同じ風流から発生したのに、まったく正反対の意味になっているのが、「気障」という和製日本語である。気障りを語源としているが、もっぱらキザな奴、キザっぽいなどと悪口に使われる。
何時の時代にもキザな奴はいるもんで、室町時代から戦国時代にかけては婆娑羅(バサラ)という見栄を張ることが流行し、御馴染の前田慶次郎などはその代表格だったし、ついで伊達正宗の派手な格好からは伊達という言葉が流行した。伊達巻も正宗の好物だったんかなあ。

「UNDERSTAND」という言葉が好きだけど、なんで「理解する」なんて訳してしまったんだろう。「下に立つ」と素直に訳してもらいたかったって、犬養道子が慨嘆しているけど、成る程ネエ、確かにオカシイなあ。英米人が「理解する」って表現する慣用句には一体どんな言葉を使っているのだろうか。