まほろば

チョロギの花

まほろば」は優れてよいこと、「バロック」はゆがんだ真珠、「鯛中鯛」はタイのタイと読む。「阿」はほとり、おかとも読み、「阿る」はおもねると読む、「シバリング」は医学用語、寒さで体が震えること、「とび職」は英語ではスパイダーマン、「弥と航」はわたると読む。

着物の丈が短すぎるのを「つんつるてん」、着丈が長すぎるのを「ぞろっぺえ」といい、木綿の裏地を「正花」(しょうはな)といい、「剣客商売」で小兵衛が愛用していた普段着は「軽杉袴」と書いて「かるさんばかま」と読む。「蝋扇」(ろうせん)とは、冬の扇子のことで、夏の火鉢と同様に役立たず、無用なことを言う。

「朝露葱」と書いてちょろぎと読む。お節料理で黒豆の上に載っている巻貝風の赤く着色された野菜のことをいう。この風変わりな名前は、中国語の「朝露葱」を日本語読みにしたものだろうとされている。根が蚕に似ていることから普通は「草石蚕」と書くが、「千代呂木」や「長老喜」という字を当てて、長寿を表すおめでたい食べ物としておせちなどに使われるようになった。