サラリーキャップ制

コルツのQBマニング

サラリーキャップ制はNBA(米プロバスケットボール協会)とNFL(米ナショナル・フットボールリーグ)が導入している。この制度はあらかじめ、全チームの年俸総額の上限を決める仕組みだ。予算の上限が設定されるため各チームの支出総額に歯止めがかかるほか、高年俸の選手を集めにくくなり戦力均衡にも効果があると言われる。 大リーグに比べて後発のNFLやNBAは、発足からしばらく興行的に不遇の時代が続いた。その分、各チームの企業努力により、生き残るために自然と運命共同体的なシステムが出来上がったといえる。

この制度のお陰で、近年におけるNFLの充実は著しく、一部の有力チームを除き、戦力は均衡化し、毎年スーパーボウル覇者の入れ替わる激戦が続いている。今年も、戦前下馬評にも上っていなかったステイラーズとチャージャーズが地区優勝を果たし、大番狂わせを演じた。特に新人QBロスリスバーガー率いるステイラーズはスーパーボウル出場を目指すプレーオフでも優勝候補の一角として、注目の的となっている。