いいフレーズ
<モルトは深く味を整える。芳醇!清冽!なにも足さない、なにも引かない>
(サントリーウイスキー山崎)
<恋は遠い日の花火ではない>(サントリー角瓶)
<そうだ京都、 いこう><「京」と「水」とでできた「涼」でした>(JR東海)
これらは悠揚迫らざるコマーシャルの名キャッチコピーの一節だ。
「はじめてなのに、なぜか懐かしい」をコンセプトにした大分二階堂焼酎のキャッチコピーは傑作ぞろい、鄙びた片田舎、臼杵の町を舞台に自然と刻(とき)の流れを演出するシーンには、なぜかほっとさせられる。そこに時計の止まった、故里のただずまいがしっかりと残ってる。
<雨が連れてきた想いは、どこへ流れていくんだろう>
<刻の我侭に流されて、わたしは記憶の海にたどりつく>
<置き去りにされた刻の迷路の中で、物語はいまも続いている>