スカ

ラムネ

「スカ」って言葉で思いつくものに、どんなものがあるだろうか。
「スカを食う」っていうと、滓を食わされるっていう業界用語が一般にも知れ渡ったようだし、
「スカッとさわやかコカコーラ」は長い間コマーシャルに使われていて、
なんとなくインチキ臭かった、コカコーラのイメージを日本全国に浸透させた功績は大きいよね。

「スカシカオ」は有名歌手の作曲や編曲を手掛けたり、自作の歌を唄ったりと多彩な才能はあるけれど、どちらかといえば中途半端だが、SMAPのヒット曲を手がけ、ちょびっと売れたようだ。
スカパラ」は東京スカパラダイス・オーケストラの略で、ど派手な衣裳でトランペットやサックスやトロンボーンを陽気に吹き鳴らすラテン音楽専門の楽団だ。
スカパラの語源となったのは、skaで、カリブ海に浮かぶスカ島という小島で生まれたジャマイカ産のR and Bのことをいう。カリプソ、マンボ、チャチャチャ、ルンバなどがクロスオーバーされたフュージョンで、2拍目と4拍目に、スチャッツ、スチャンとギターなどの弦がリズムを強調するのが特長だ。

「すかしっ屁」は年のせいか失敗すると、身が出たりして、どえらいことになってしまう。
「泣く子をすかす」と言って、泣く子をなだめる意味で使ったりすることもあるようだ。
「腹を空かす」は今更説明する必要はないし、透かすは隙間を作るとか、物を通してみるなどの意味があるよね。安物のリンゴをかじっていて、スカスカだったりすると、あったまにくる。

横須賀とことを気障たらしく、「スカ」って呼んでいたこともあった、ちょっとスカまで行ってくるわ、なんてね、その不良っぽいとこがよかった。
「スカット」っていう清涼飲料水(この言葉も懐かしい)もあったっけなあ。この名前はマスカットとスカットとを、語呂合わせしてつけられたんじゃないかな。上手いんだか、不味いんだか、なにかスカッとしない飲料だったような気がする。

広辞苑では「すか」を当てが外れることと断定しているが、本当にそのように使われてるかなあ、天下の広辞苑といえども、ちょっと信用できない気がする。
(写真のラムネは青森「永沢食品」さんの製品です)