永田町駅

田安門

地下鉄永田町駅っていうのは不可思議な駅で、有楽町線半蔵門線南北線、銀座線、丸の内線など営団地下鉄の路線が交差する巨大な幹線駅となっている。
有楽町線から銀座線や丸の内線に乗り換えようとすると、大変なことになる。
とにかく異常な長さだし、高低差も尋常ではない。
長いエスカレーターで地の底のような半蔵門線プラットフォームに降りたら、その前から後まで縦断し、幾重もある階段を上り下りして、ようやく赤坂見附駅に辿り付く。

国会議事堂駅っていう駅も、同じようにミステリアスな駅で、丸の内線は地下2階なのに、千代田線は地下6階にある。

この二つの駅の構造を類推すると、この高低差と巨大な広さを利用して、その空間になにか作られているんじゃないかって想像しちゃう。
多分巨大なシェルターのようなものが、非常時に備えて用意されてるんじゃないかってことである。この推察については、多少ホラも入っているけど、いい加減なことじゃないって根拠もあるだよなあ。

戦時中、いま武道館のある北の丸公園一帯は、近衛師団の駐屯地で、その中心に大本営があった。
密かに万一の時に備えて、天皇始め、軍部や政府首脳が避難したり、脱出できる大きな地下道や防空壕が作られていた、という噂がかなりの信憑性を持って流布していたものだった。
一説によればその範囲は広大で、国会議事堂周辺から、永田町、霞ヶ関辺りまで網羅しているという話だった。
あんまり話題にならないけど、東京の七不思議の一つであることは間違いない。
「間違いない」が流行語大賞にノミネートされず、長井秀和、残念!