斑鳩

選抜出場の斑鳩高校

話は古くて恐縮だが、春の選抜出場校に選ばれて、野球ではまったく無名の学校が奈良県代表で初出場した。強豪、智辯学園奈良や天理高校などを破っての出場だから価値はあったが、1回戦で早々と姿を消してしまった。
胸元に黒い漢字の横書きで、学校名をつけているだけで、弱そうな印象がするものだけど、一際弱さが目立っていた。胸元には「斑鳩高校」、地名としては有名だけど甲子園では始めて見る学校名だ。

それにしても、よくよく見てみればいまさらながら斑鳩って文字、読みにくい字だよねえ。調べてみたら斑鳩(いかる)という鳥の別称で、燕雀目に属する椋鳥ぐらいの大きさ、三光鳥の別名もあるそうだ。鳩の字が入っているのに燕雀族とはねえ。

八咫烏(やたがらす)は神武天皇東征のとき、熊野灘那智海岸に上陸されたとき、熊野から大和に入る険路を先導したと伝えられる鳥で、熊野の守り神として今に伝えられている。
日本サッカー協会(JFA)のシンボルデザインに登場する、ボールを押さえている鳥も三本足のやたがらすだ。