◆長月9月

コスモス

長月の由来は、「夜長月」の略であるとする説が最も有力である。他に、稲刈月が「ねかづき」となり「ながつき」となったという説、「稲熟月(いねあがりづき)」が略されたものという説がある。また、「寝覚月」の別名もある。なんか長月といわれてもぴんと来ないが、9月はむしろ西洋名の「セプテンバー」の方が季節を感じさせてくれる。爽やかな秋の到来を告げる柔らかさがいいんだが、今年は絶対にそうはいかないらしい。

気象庁によると、東京都心で31日、最低気温が25度以上となる「熱帯夜」の日数が今年48日目を記録し、1994年を抜いて、観測史上の最多記録を更新した。この日の都心の最低気温は27.5度、最高気温は35.8度。深夜になっても28度台までしか下がらなかった。

1日午前の東京外国為替市場の円相場は続伸し、朝方には、一時1ドル=84円02銭近辺を付けた。東京市場としては1995年6月以来、約15年ぶりの円高水準。米景気の悪化懸念からドルが売られ、前日に83円台に突入したニューヨーク市場の流れが続いている。

こおクソ忌々しい猛暑は、ついに9月も巻き込むようになったらしい。今朝も朝からピーカン、雲一つなく、太陽はおぞましいほどの熱斜線を遠慮会釈なく地上に放射している。かねてより、お天道様は憧憬の象徴にように感じていたが、今回ばかりは憎悪の対象、悪の権化、破滅の象徴のように見えてくる。この異常気象は人間の力ではどうしようもないが、連日の円高、株安については人間が適切な処置をすれば、回避できる可能性がある。

このような国家壊滅の危機だというのに、政権与党である民社党は、権力闘争の明け暮れコップに中の争いに終始している。菅首相のやる気のなさ、あの死んだような目と人の目を見て話せない自信のなさ、こういう無能な首相を支持しようとするグループが多数いるというのも驚きだが、政策よりも悪人小沢を排除することにのみ血道を上げている姿、またそれをいかにも正しいといわんばかりの応援する大新聞の数々、大新聞はいつまで正義の味方ぶった発言が出来るのだろうか。初心に返って公平な眼で斟酌する余裕さえないようだ。