◆バンクーバー五輪

秋葉原

きょうがバンクーバー五輪最終日、男女アイスホッケー決勝が期せずして、アメリカとカナダの決戦となったのも歴史の必然だろう。とにかく長いようで短かった五輪だったが、冬季五輪は、いままで見たこともない競技が多かったことも事実で、今更ながら新鮮な気持ちで見ることが出来た。今回は街頭で見る機会が多かったが、オバチャンたちの博識ぶりには驚かされた。女子カーリングの試合などを見ていると、周囲にいるオバチャンたちの論評と解説が素人離れしており、見事な岡目八目ぶりにビックリさせられた。

やはり、大会の花はなんといっても、男女アイスホッケーの熱戦だったろう。普段テレビでの観戦が少なかっただけに、氷上の格闘技と称されるスピードと力のぶつかり合いは圧巻の一言だった。とりわけ男子は、世界最強のNHL所属の名手たちが、国別に分かれて激闘するっていう図だから、たまんない光景だったね。ボブスレーリュージュ、スケルトンなどの疾走競技も、文句ない迫力だった。恐怖に立ち向かう選手の気迫がヒシヒシと迫ってきたね。

いつも思うことだが、NHKの中継となると、練達のアナが揃っているから、下手な解説者は完全に浮いてしまう。とりわけ顕著だったのが女子フィギュアースケートの解説者、八木沼純子だった。その論評は常に後手となり、良かったですねって褒めることばかりで、至って平板、技の巧拙や技術の説明など、苅谷富士雄アナの補足説明のほうがよっぽど分かりやすかった。

カーリングがバカに人気だったのには理由がある。室内の狭い空間で行われているから、競技に没頭する選手の顔がクローズアップされる。競技の流れは大写しされる遠景から見て取れる。しかも解説が懇切丁寧だったから、まるで岡目八目のように、素人でも戦局の判断が出来る。だいたいが冬の競技というのは顔などがゴーグルなどで隠れているのが普通だが、唯一例外なのがフィギャースケートとカーリング

選手が化粧して試合に臨むゲームなんてほかではみられないもんね。いきおい、見ているうちに選手の吟味も出来、例えば、ロシアのサードは若くて美人だったとか、日本のマリリンが画面に映し出される回数が圧倒的に多かったなど、ゲーム以外の評価も出来るのである。コチトラは英国のスキッパーが好みだったなあ。