◆祭りのあと

狛犬・富岡八幡宮

昨年の東北・栗駒山脈を中心とした北部地震で、
道路が寸断され、孤立化した村落での被害が拡大した。
その時、倒壊した祭畤大橋が、再建されたというニュースを見た。
祭畤とは何の関係もないけれど、祭りつながりで、我が家の祭りも終わった。
もぬけの殻となった我が家で、完全自失、もうクタクタである。

今年も我が家には総勢8人が集まった。
久し振りに相まみえるマゴたちとの遭遇は、昨年来より楽しみにしていた。
さて、いざ始まってみると、初めのうちは良かったけれど、
段々とマゴたちの持つ強力なパワーに翻弄されているのを思い知った。

それだけではない。
普段全く静かだった生活がわがモノではなくなった。
テレビのチャンネル権はムスコやマゴたちに完全に掌握され、
家ん中は駆けずり回ったり、飛び跳ねたりするマゴたちに占領された。
嬉々として、彼らに翻弄されているのは当然の成り行きではあったけど、
さすがに3日目辺りになると、こちらの方が疲れ切って、
祭りの終わりを密かに期待するようになった。

そして、やっと祭りが終わり、静かな生活が戻ってきた。
ああ、この静寂感って、なんといいもんだろうか。
明日からは,これまでのように平凡な一日が始まる。

朝起きて、食事をしたら、日溜まりを求めて転た寝する。
午後はどっかに出掛けて写真を撮る。
夕食後はクイズ番組を見て時間をつぶし、
12時過ぎに入浴し、満を持して、
午前1時から放映される「NFL」勝ち抜け戦を午前3時過ぎまでみる。

だが、この3日間で取り貯めた
マゴたちの1000枚近い写真の整理が残っている。
これをやっていると、
アア、マゴたちに会いたいという気が
必然的に起こってくる。
いま、別れたばかりだというのに。

札幌に帰っていったマゴとはしばらくは会えないだろう。
そう思うと、もう切ない気持ちが身体一杯に広がってくる。
ああ、どうしたらいいんだ。