◆文月7月

スモークツリー

梅雨のさなかだっていうのに、毎日暑い日が続くね。そんなことぼやいていたら、もう7月である。日本では、旧暦7月を文月(ふみづき、ふづき)と呼び、現在では新暦7月の別名としても用いる。文月の由来は、7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝す風習があるからというのが定説となっている。しかし、七夕の行事は奈良時代に中国から伝わったもので、元々日本にはないものである。そこで、稲の穂が含む月であることから「含み月」「穂含み月」の意であるとする説もある。また、「秋初月(あきはづき)」、「七夜月(ななよづき)」の別名もある。

英語での月名、July、これもエイプリル・フールとか、ジューン・ブライドのような親しみやすい呼び名がみられないな。そういえば、次男坊の嫁さんが、ジューン・ブライドを切望していて、暑い盛りの挙式になったのを思い出した。14日はフランスの革命記念日、15日は博多祇園山笠(博多)の追山、17日は祇園祭(京都)の山鉾巡行、25日は天神祭(大阪)の船渡御、第3月曜日は「海の日」、7月最終土曜日は隅田川花火大会となっている。人間って暑い時っていうのは、やはり頭に血が上るのだろうか。バスティーユ襲撃から端を発したフランス革命が、国の根本を変えてしまう革命につながろうとは、ダレも思っていなかったに違いない。博多祇園山笠祇園祭天神祭隅田川の花火、日本の主要な祭りが集中しているね。

月が明けると旧暦7月ということで、東北地方では軒並み夏祭りが始まる。「東北三大祭り」を構成するのは、仙台七夕まつり青森ねぶた祭秋田竿燈まつりだが、その他にも、曰く、五所川原立佞武多弘前ねぷた、西馬音内盆踊り、盛岡さんさ踊り、山形花笠踊り、郡山うねめまつり、北上・みちのく芸能まつり、新庄まつり、相馬野馬追い、福島わらじまつり八戸三社大祭鹿角市花輪ばやし、大仙市全国花火競技大会など、工夫を凝らした名物祭りが目白押しとなる。この時期、いつも思うことは、東北に親戚があったらよかったという口惜しい思いである。