◆珍名さん2

ツバキ

ここ10年ぐらいになるか、阪神タイガースがドラフト1位で指名した高校生投手、「源五郎丸洋」という名前にはやはり驚きを隠せなかった。こいつものになるんだろうか、って密かに疑っていたが、期待通りまったく大成しないで終わってしまった。期待通りというのは、もし本格化したらジャイアンツの憎っくき敵になるからである。あと印象的だったのは、東急フライヤーズの中心バッター「毒島章一」だった。毒と書いてぶすと読ませるなんて、まさに青天の霹靂みたいなもんだった。

手元にあるセパ両リーグのメンバー表をのぞいてみると、ジャイアンツを除くとして、難しい苗字の選手は何人か目につく。ジャイアンツのメンバー表だけは、毎年新しいものに変えているけれど、他のチームなんて、こんな時ぐらいしか用がないからね。今日現在くびになっている恐れもあるけれど、ダイエーの「洗平竜也」、「浜涯泰司」、阪神タイガースの「尻舞浜啓佐」、「部坂俊之」は難読名だよなあ。順に、「あらいだい」「はまぎわ」「ひなしはま」「へさか」と読むそうだ。超難問だねえ。

余はルールなりという名言を吐いた、かっての「二出川」パリーグ審判部長、同時期のセリーグは「円城寺」審判部長だった。日本シリーズ等でジャイアンツ寄りのジャッジが多すぎるなんて噂にもなったけど、改めて見てみると、2人の苗字もそんなに多いものではないね。この前後にはパリーグには道仏、セリーグには橘高という審判がいたっけ。抹香臭いとも香り高い名前ともいえそうだが、けっこう誤審が多かったようだね。

あとスポーツ関係では、バルセロナ五輪出場の男子バレーボール「中垣内祐一」、自転車1000mタイムトライアル銅メダリスト「十文字貴信」、ヨット470キロ級出場の「重由美子」は、まあまあ読めるとして、次の3名は難読苗字といえようね。女子選手として、ヨット単独無寄港世界一周を達成した「今給黎教子」、バルセロナ五輪馬術障害に出場した「東良弘一」、プロゴルファーの「辺土名求」。順に「いまきいれ」「ひがしら」「へんどな」と読む。