◆ジンクス

赤いモニュメント

「ジンクス」とは辞書によると、「縁起のよい、または悪い言い伝え、また、縁起をかつぐ対象とする物事」とある。「緒戦は勝てないというジンクスがある」「ジンクスを破る」「二年目のジンクス」などと使うよねえ。さし当たってコチトラのジンクスは、ジュリチャンをだっこすると、必ず泣かれる、そして、ベランダに水遣りすると必ず雨が降るってことかな。

フランスでは5月1日を「スズランの日」としてお祝いをする習慣がある。この日にスズランを贈ると、贈られた人は幸せになる、冷たくなった恋人に贈ると、愛を取り戻せる、といわれている。イギリスには、くしゃみにまつわる面白いジンクスがある。くしゃみが出た曜日によって、意味が違ってくるのだ。月曜日だと、何か危険なことが起こる前ぶれ。火曜日なら、知らない人とキスをすることになるかも?水曜日なら、手紙が届く。木曜日なら、何かいいことがある。金曜日なら、悲しいことが起こる。土曜日なら、次の日に恋人との間で何かが起こる。不思議なことに、日曜日のくしゃみには何も意味もない。

アメリカ・カリフォルニア州では、唇がかゆくなると、誰かが自分の噂をしているというジンクスがあり、ヨーロッパでは、黒猫は、不幸を運んでくるとされ、歩いている時に、黒猫が前を横切ると、行く先で何か悪いことが起きると言われている。これをなかったことにするには、もう一度出なおすか、12歩後ろに下がって、また歩き出せば良いようだ。欧米では、結婚したカップルが、車の後ろに缶をいっぱいぶら下げて、ハネムーンに出発する風習がある。西洋では、悪魔は大きな音や騒がしいことを嫌うと言われており、魔除けがわりに缶をたくさん付けて、大きな音を出すようにしたのだ。

日本には、動物に関するジンクスが多い。猫が顔を洗う時、耳の後ろまで洗ったら雨が降る。カラスが鳴いたら、人が死ぬ。白ヘビが家にいたら、災難から守ってくれる。初夢に白ヘビが出てきたら、その年は良い年になる。朝見るクモは良いしるしだが、夜見るクモは良くないしるし。コオロギは神様の使いだから、殺してはいけない。家に蜂の巣があると、死人が出る。赤とんぼが群れで空高く飛ぶと、雨が降る。などなど。

朝一番に飲んだお茶に茶柱が立ったら、その日にラッキーなことが起こるというジンクスもあるね。お茶は日本茶ならば何でもOK、ただし、茶柱が立ったことを、誰にも話さないこと。夜に爪を切ると、親の死に目に会えない。目のそばにホクロがある人は、涙もろい。口のそばにホクロがある人は、笑い上戸。また、顔のニキビは、できた場所によって、違う意味がある。額にニキビができたら片想い、アゴにできると想われニキビ。左の頬なら誰かをふった時、右の頬なら失恋ニキビといわれている。