◆サハリ

スプレーマム

きょうは8月12日。連日のように続いていた猛暑も一段落、朝から涼しい風が吹きこんでくる。心なしか、道路を突っ走る自動車のやかましい音も少ないようだ。間もなく旧盆を控えて、いつもながらの帰省ラッシュが起きているようだ。この時期、田舎のない都会っ子は、どこか取り残されたような気分になる。連日の五輪中継に一喜一憂する毎日だが、見慣れない競技に接するのは嬉しいが、寝不足で目はショボショボ、ついつい居眠りが多くなるきのうきょうだ。

サファリというと、サファリパークが頭に浮かぶけど、一昔前はカジュアル・ウエアーの一つとしてずいぶん日本でも流行ったものだ。ポケットが多くて丈夫で着心地がよく、ずいぶんと愛用したものだった。アメリカの猛獣映画などで、クラーク・ゲーブルなどが、かっこよく着こなしていたのが印象に残っている。サファリ (Safari) の語源は「旅、旅行」を意味するスワヒリ語だそうだが、最近では、アップルのウエッブプラザとしても有名だ。

ところで、仏壇のある家庭には必ずあるのが、小さな布団の上に鎮座して、へりを叩くと「チーン」という澄んだ音色を出す金属性の鉦のようなもの、あれはなんというか。実はあれは「鈴(りん)」、打ち鳴らすときに用いる棒は「撥(りん棒)」というのだそうだ。知らなかったなあ。また、浄土真宗本願寺派では、りんを「さはり」と呼ぶ場合もあり、この場合は「砂張(さはり)」「砂割(さわり)」「沙羅(さわり)」等の字を当てている。本来その材質である合金の名を呼んでいたものが転じたもので、本来の佐波理(さはり)とは、磨くと黄金色の光沢ある色を呈し、叩くと美しい音を発する銅と錫の合金「白銅」の古語だそうだ。

はなしはガラリと変わるが、日本の警察犬として指定されているのは7種類のみ、ジャーマンシェパード、ラブラドルレトリバー、ゴールデンレトリバードーベルマン、エアデールコリア、コリー、ボクサー。種類としては頭がよく応用力に優れたシェパードが多いという。

茶道の世界で珍重される断面の美しい炭「菊炭」は、兵庫県川西市黒川の里山で作られている。8−10年サイクルで伐採され持続的に炭を供給できる。この冬伐採した山の向こうに、その前年冬に伐採した尾根が緑色に覆われていた。新しい芽が出ている切り株は深く根を下ろしているから、新芽の成長はよそより年1mほど早いそうだ。