◆天変地異

ハコネウツギ

サイクロンに襲われたミャンマーの被災状況が、ようやく国外に伝わってきた。想像を超える惨状である。このままでは下痢や伝染病などで、犠牲者がさらに増えてしまう。軍事政権は3万2千人が亡くなり、さらに3万人弱が行方不明と発表した。だが、国連は犠牲者数が最大10万人に達し、家を失うなどした被災者は200万人と推計している。
中国中西部の四川省で12日起きた大規模な地震は被害が拡大し、死者の数が1万2千人を超えた。新華社通信によると、13日午前7時までに四川、甘粛、陝西、雲南、山西、貴州、湖北の7省と重慶市で計9219人の死者が確認され、倒壊した家屋は50万棟余りに達した。今なお多くの被災者が倒壊した建物などの下敷きになっており、死傷者はさらに増える可能性が高い。

数日前の深夜、東京も大きく揺れた。天井からぶら下がっている蛍光灯の点灯用の紐が左右に大きく揺れ、座っている身体が持ち上がる様な浮揚感を味わった。震度3だということだったが、余震も幾つかあり、とても不吉な予感がした。どうやら地球最後の日が刻々と近づいている気配を感じるね。そんな深刻な話は別として、中国はチベット問題で懲りたのか、今回の発表は素早かったね。第1報は被害が小さいことを強調していたが、温家宝首相が直ちに現地へ直行したことからも、被害の深刻さが感じられたね。その後の報道も事実を包み隠さないものだったのは好感を持てた。それに引き換え、ミャンマーの軍事政権の姿勢は悪魔の所業としか思えないね。

サイクロンの怖さが改めて浮き彫りになったが、同じ台風が、インド洋で発生するとサイクロン、太平洋で発生するとタイフーン、大西洋やカリブ海で発生するとハリケーンという名前に変わるというのも面白いね。地球温暖化の元凶であるアメリカと中国が、自然から手痛い反撃を浴びたというのも皮肉な話だ。中国の行政区分が日本とは違い、「省、自治区→市、州→県」と区別されているのも初めて知ったね。

地球温暖化に確たる対策も施さず、曖昧模糊のまま、道路財源の確保にばかり血道を上げている、日本政府と自民党が天から手痛く罰せられるのも、そう遠いことではないだろう。台風2号が日本を直撃しなかったのは幸運だったけど、日本の悪政を罰する地殻変動がいつ起こっても不思議ではないね。いかに虐げられても、お上の非道に対して抗議を発しないおかしな日本人、天に代わって成敗致すなんて任侠な人物も、現れまいね。