◆例会

例会

1957年6月23日、早稲田混声合唱団はショスタコービッチ作曲、オラトリオ「森の歌」を定期演奏会(第1回)として、早稲田・大隈講堂で歌った。その時の仲間たちが一堂に会する集まりとして、「森の歌の会」が発足し、年2回の例会とはえ、14回目を迎えることになった。集まるメンバーの中で、たった一人を除けば、全員が70歳以上ということになる。登録メンバーは35名いるが、レギュラーメンバーは固定し、ほぼ20名前後が毎回出席し、和気藹々と、若き日に戻って痛飲馬食する。

ハゲチャビンやすだれ髪のジイチャンたちが、口角泡を飛ばして、おいお前とか、この野郎とか、やり合う姿は壮観である。だけど、すぐに呂律が回らなくなり、メロメロになってしまうのもいつもの通りである。それに引き替え、女性陣はさすがに顔のしわは隠しようもないが、いずれもシャンとしていて、若さを誇示しているのはさすがとはいえ、男女のその落差には驚かざるを得ない。

学生時代の思い出話がひとひきり終わると、話題はもっぱら健康問題に終始してしまうのは致し方ない。老々看護の問題とか、大病、奇病にかかったとか、物忘れがひどくなったとか、共通の話題に同情したり納得したりする。幸いにして、メンバー中で物故者はわずか1名に過ぎないが、今後は、あんなに元気だったのに、先立ってしまったなどという話題も多くなりそうなのも悲しい現実である。

今回の集まりは欠席者が多く、久しぶりに16名という少人数だった。欠席者の多くが別の予定と重なったことを理由にあげたていたのにはほっとさせられた。ただ、わざわざ電話で日にちを確認してきた某氏が欠席、電話をしてみたら家にいて、そんなの聞いていないという返事だったのには、ちょっと驚いた。まさかボケでも始まったんかって心配になってしまったね。

半年ぶりに飲んだビールは苦かった。半酔いの状態で家に帰り、3時過ぎまでNFLの熱戦をテレビ観戦したので、これから大好物のうたたねに入る。日溜り状態も最高、もうウツラウツラしてきちゃった。