ウグイス

ウメ

俗に鶯色というと黄緑色に近い色をさしているが、実際のウグイスはくすんだ茶色をしている。実は眼の周りに白い縁取りがあリ、そのさえずりが美しい鳥、メジロの背中の色がいつのまにか取り違えられて「鶯色」と呼ばれるようになったそうだ。ウグイスが鳴き出す3月頃、好物である梅の蜜をせっせと吸っているため、間違えられたらしい。枝に身体を寄せ合って止まる習性から、「目白押し」という言葉も生まれた。

ふだん見かけないメジロが群れをなして花弁をつついているのを見るのは、本当に嬉しい。ウグイス色とはよくぞいったなというほど通好みの渋い色をしている。ウメに限らず、カンザクラやカワツザクラにも群がっていた。