◆大寒

強い冬型の気圧配置が続いている影響で、17日は全国的に厳しい寒さに見舞われた。気象庁によると、東京都心は16日に続き最低気温が0度未満の冬日となった。都心で冬日が続いたのは06年2月以来約5年ぶり。そして、きょう1月20日は一年で一番寒いといわれる「大寒」だ。皮肉なことに、今日は日中木枯らしが吹くこともなく、ここ数日では一番しのぎやすい一日となった。

以下、「天声人語」より抜粋
自然に色の乏しい冬は、京菓子も雪の白さを愛でるものらしい。「初雪」に始まって「雪の朝」「冬ごもり」「小雪」「大雪」など名前も色々考えて楽しむと、「冬の和菓子」という随筆にある。四季に恵まれたこの国だが、冬の受け止め方は共通の季節感から外れる。何と言っても雪の有無が大きい。江戸 時代の越後人、鈴木牧之は名著「北越雪譜」で、「雪を観て楽む人の繁花の暖地に生れたる天幸を羨まざらんや」 と恨み節をつづっている。

この冬も、日本海側で続く雪に、東京の晴れが申し訳なくなる。たとえば秋田市では、年明けから18日までの日照が15時間しかない。片や東京は141時間。豪雪の地では、雪下ろし中の転落などの事故も相次いでいる。そして、きょうは大寒。「冷ゆることの至りて甚だしき時なればなり」と意味は直截だ。今年の寒さは律義で、けさは各地で氷点下という。律義者らしく、予報では来月の立春ごろまできっちり精勤するらしい。

大寒と聞いて、もう1月中旬だって、ハッと思った。週3のペースで世の中が進行しているので、日時、曜日、季節感、などの進行がもの凄く早い。その一方では感覚的なものの見方がめっきり衰えてきた。つまり、感動などという衝動的知覚が失われ、同時に肉体的動きが緩慢になる。

散歩なあど初歩的な運動でさえ、やれ寒いから、やれ疲れるからとサボりがちになる。つまりすべてが億劫で、民主党政権と同じように、なんでも先送りするようになる。いかん?いかん?こんなことではいかん。っていうことで、快晴の中1時間程散歩を満喫してきた。やればできるじゃないか。心機一転、さぼってるコジゼラも頑張るぜ。